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ガッ!とやります。一代日記

gutdesign.exblog.jp

2007年 05月 02日 ( 1 )

修行時代 その2

ロットリングを使いこなせるようになると、次ぎは写植貼りです。

写植オペーレーターがデザイナーの級数指示
(文字の大きさですね。ポイントではなく級と言ってました)にそって
写植機で文字を打ち込んでいきます。
写植オペーレーターの部屋は別にあったのですが、
作業をのぞき見るたびに驚いてました。

なぜ、あんなにたくさんの文字が並んだ文字板で
すばやく文字を探しあてることができるのだろうか?と。
ワープロの文字打ち並みのスピードで打ちこんでいくのです。

実際に写植機を見たことのない人は、その作業内容はわかりづらいと思いますが、
とにかくそこには、まぎれもない職人がいたのです。
通常はバラ打ち(書体、級数の違いで一枚の印画紙の中にバラバラに文字を
うちこむこと)なのですが、
ある人は、トンボもひいて、レイアウト通りに文字を打ち込み、
写植機で版下を完成させるという職人技を持っていました。

文字だけを打つ写植機なのですが、そこにコンピュータでいう
イラストレーター機能を持たせた訳ですね。
だから、あとはペタッと台紙に貼るだけで、その仕事は完了してました。

写植オペーレーターから文字だけの印画紙があがると、
僕たちの出番です。
印画紙の中には、キャッチコピー、ボディコピー、プライス、キャプションなど、
文字がばらばらにあるわけです。

で、その印画紙のうらにデザインボンドをまんべんなく塗り、
乾いたところでカッティングシートにペタっとはります。
そして、三角定規を2枚つかって水平、垂直に
文字ギリギリのところで切っていきます。

この三角定規の使い方にも職人的な技が光ります。

ひととおり切った写植を今度は台紙に貼りこんでいきます。
もちろんデザイナーが指示したレイアウト用紙を見ながらです。

デザイナーのレイアウト指示が甘い場合、
指定の左右幅に文字がおさまらない事があります。
そんな場合、とにかくピンセットを使いながら、ひと文字、ひと文字、
切って字間を詰める切り貼りをします。

今でいうカーニングという機能で字間を詰める作業ですね。
デザインボンドが弱いときなど、切ったひと文字が飛んでいってしまう事があります。
それがみつからない時は大騒ぎです。

台紙の裏やら机の下やら、物が小さいゆえ(7級の文字など最悪です。)
まさに這いつくばって探します。
それでも、見つからない時は写植オペーレーターに再度文字打ちをお願いします。

当然怒られるのですが…

家に帰って風呂に入り、
無くしたひと文字がプカッと浮いてるのを見つけたときは、
なんとも情けなかった。

あんなに探しまくり、作業が中断され、
写植オペーレーターに怒られる原因の文字が
目の前に、しかもお風呂で見つかるのですから…



続く






みなさまのおかげで10周年ガットデザイン
by gut-co_ltd | 2007-05-02 15:20